近大図書館司書

近畿大学通信過程にて司書を目指しています。

図書館情報資源概論 科目修得試験 過去問

2022.5.29に行われた図書館情報資源概論の出題例と回答例です。

 

【問題】

国立国会図書館公共図書館大学図書館の情報資源の収集・保存の特徴について述べてください。

 

※回答例の丸写しなどは大学で禁止されております。参考程度になさってください。

【回答例】

国立国会図書館

 国立国会図書館は、日本にある国会図書館であり、全国民が利用できる施設である。全国の網羅的な情報の収集・保存を行い、国内で唯一納本制度を行なっている。納本制度とは、日本国内で出版されている書籍を一定部数国立国会図書館に納めることを義務付けたものである。出版社によらない自費出版についても、頒布を目的とし、相当数が刷られた場合、収集・保存の対象となる。

 また、国会議員や国会関係者にに対してサービスを提供している。「調査及び立法考査局を設置し、専門職員を配置して国会議員などの立法活動を補佐するため、

法案・案件の分析・評価、立法資料や関連資料の収集・分析・報告、調査報告の作成、法案などの起草奉仕などを行なっている。

 さらに、「eデポ」と呼ばれる、オンライン資料収集制度を設けている。民間で出版された電子書籍・電子雑誌などの資料を収集し、提供している。

公共図書館
 公共図書館は、都道府県立図書館と市町村立図書館の二つに分かれる。まず都道府県立図書館は、都道府県内で包括的責任を負っており、網羅的に幅広い資料を収集・保存している。また、地域新聞や口承伝承など県内の地域資料類(または郷土資料)だけではなく、国外の資料やネットワーク資源などの収集も行なっている。
 次に市町村立図書館は、地域に密着した資料の収集・保存を行なっている図書館である。また、地域住民のニーズに適した資料や生活に関する資料の収集・保存を行なっている。

大学図書館
 大学図書館の特徴は、学校教育法に基づく収集・保存を行なっている。利用者が主に図書館の設置されている大学の大学生、大学院生、教職員であるため、教育や研究活動などに利用する学術図書や学術論文など、統計データなどの学術的な資料を収集・保存をし、学生たちの研究のサポートなどを行なっている。また、研究成果や歴史、その大学の歴史や研究などについても収集。保存している。

 

【参考図書】

 私が試験を受ける際、参考にした図書です。